WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

今週のポートフォリオとオムロン・味の素の1Q決算

f:id:temcee:20160730105646j:plain

決算シーズン到来ということで、今週は現物で持ってるオムロンと味の素の第一四半期決算発表があった。結果は上記の前日比を見てのとおり、オムロンは市場コンセンサスから下ブレで味の素はそれなりに順調といった感じ。どちらも前期比では減収減益なんだけどね。

 

味の素の決算概要を見てみると、リジン価格が低位で推移している煽りでライフサポート部門が低調なものの、他のセグメントでは現地通貨ベースで見ると増収増益を達成している。通期業績予想について見てみても通期純利益予想510億に対して1Q実績は138億程度で、進捗率にして27%と内容としてはそんなに悪いものではないかな。中期計画で力を入れると書いてあるスペシャリティの追及がうまくいってるかどうかはわからないけど、これはエーザイの消化器領域の事業を承継したEAファーマの今後次第なのかなという気はする。

 

オムロンはヘルスケア事業だけ元気で、そのほかは一律で厳しい環境な模様。決算説明資料では計画比インラインとは書いてあるけど通期純利益予想475億に対して1Q実績は80億程度で進捗率17%半ばと物足りない感じ。主力の制御機器事業が奮わないのが厳しいところで、いまの世界的な情勢を考えるとしばらくは設備投資が伸びるような先行きには見えないので厳しい環境が今後も続くのかなーと思っている。オムロンの事業環境認識についても、国内は円高による自動車関連の設備投資の不透明さが、海外も日系企業の投資原則と欧州の英国離脱の影響がリスクとして見られているようだ。ただ個人的にはヘルスケア事業が順調に進捗しているし、ヘルスケアは今後も世界的に関心が高い分野だと思うのでポジティブな点がないわけではない。株価的にはプラ転が見えたところで決算による下落が入ったのは悲しいが、まーしばらくは状況を注視していこうかなと。

 

来週はサンマルクの発表があるけど月次見る感じだとあまりいい予感はしないかな。最近は株価も低調なので多少のネガティブは織り込んでいる物と思いたい。週末にかけて円高がずいぶん進んじゃったみたいだし来週も厳しい一週間になるかな。余力はそこそこあるので急落が見られるようならちょこちょこ買っていきたい。