WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

子供の英語教育は必須かなぁ…

ムスコの成長が著しい。つい先日まで食う寝る出すの3パターンの行動しかなかったはずだが、手を見つめたり手足をジタバタさせたり、最近では笑顔を見せるようになってきた、カワイイ!

 
そんな成長に当てられてか、嫁さんがムスコにキッズ向けの英会話学習をさせたいと申すようになった。「いい教材があるの!」そういって嫁さんから紹介されたのがディズニーの英語システムというもの。
 
 
「ディズニーのキャラクターと一緒に歌やストーリー、その他いろいろなおもちゃを通して遊び感覚で英語に慣れることが出来るの!」僕に説明を行う嫁さんの言葉が熱を帯びてくる。「ゆうこりんのところもやってるんだよ!」どうでもいい。ヒートアップし過ぎるのも何なので僕は核心に触れた。ハウマッチ?すべては費用対効果だ。嫁さんは少し間を置いて静かに答えた…オムロン300株に相当するその額を。あ、最近オムロンくんはダダ下がりしてるから400株くらいかな?どちらにせよ高い。これがディズニー価格、この世はすべて等価交換であり夢の国の力を借りるには諭吉という犠牲が必要なのだ。
 
その時は「僕と一緒にBBC Learningやって勉強させることにしよう」と言うことで話を打ち切ったが、それからしばらくして僕の友人達を交えて再びその話題が再燃した。僕は幼児期にそんな英語英語しなくても必要になれば覚えられる、という持論を展開したけれど完全にアウェーだった。これからは英語が必須、幼児期の方が覚えがいい、勉強ではなく遊び感覚なのがいい…。TOEIC800点オーバー勢に完全論破されて僕はタジタジ。けどなー、確かにと思うところもあるけれど、それでもやっぱり乗り気にはなれなかった。僕の中には3つの疑問が残ったままだったからだ。
 
ひとつは効果への疑問がある。日本語すら覚束無いこの時期に英語の学習をさせたとて、後にどの程度のアドバンテージになるのだろう。後でキャッチアップできるレベルじゃないのかなと。3人寄れば文殊の知恵というが諭吉が100人集まれば何になれるのか、その力なら少年期以降でもかなり恵まれた教育が受けられるはずだ。
 
二つ目に楽しく学習というフレーズが、僕は苦手だ。僕は勉強と遊びは明確に区別したい人間で、楽しくなくても将来を考えて自発的に行うものが勉強だと考えている。楽しく学ぶことになれると、楽しくない勉強は必要なものでもやらなくなってしまうのではないか?ムスコには勉強と遊びの線引きはきちんとしておいて、自分のことを考え他でもない自分のために勉強するようになって欲しい。勉強は遊びではない。
 
三つ目に、英語ってそこまで重要?将来的に必須になるという話はよく聞くし、実際海外の距離はどんどん身近になってきているのでそうなるのだろう。ただ英語を話すだけなら何十億とできる人間がいるわけで、それ単体で有用なスキルかというと、僕はそうは思わない。幼児の多感な時期にそんな分野に興味の方向を持っていかせるのはどうなのかなーと思う。それよりも自然なり芸術なり科学なり、ムスコが自発的に興味を持った分野を伸ばしてあげたい。そういった自発的な興味を深めていくことこそ、後の人生に効いてくるんじゃないか。そのためにも、英語に大金突っ込むよりもいろんなものに触れて多くのものを経験する機会にお金を割きたい。
 
ま、そんなわけで僕はまだ折れてないので我が家の教育方針は未だ定まっていない。しばらくは物をつかんだり体を動かしたりレベルの知育が続くけど、その先はきちっと夫婦で握っておかないとなぁ。みなさんは幼児期の英語教育、どう思います?