WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

据え膳食わぬは男の恥

「週末に中国のお世話になってるとこの人達が来たんで、観光案内したんですよー。あ、これ彼らからのお土産です。食べて、どうぞ。」

 
15時を過ぎそろそろチロルチョコでも買いに行こうかな、という雰囲気を察したのか隣席の同僚から差し入れが入る。差し出されたのはクッキーのような外観を持つ球状の焼き菓子、中国からのお土産なのでもちろんメイドインチャイナ。
 
僕は中国土産が苦手だ。安全性云々などと言うつもりはなく、単純に味が苦手だ。これまでクッキーから月餅に至るまでいろいろ頂いてきたのだが、そのどれもが大変にユニークなテイストであり日本的な味覚に支配されている僕にとっては馴染めないものである。
 
とはいえ僕もいい年した社会人だ、据え膳食わぬはなんとやら、頂き物は笑顔で受け取った。ブログでネタにしている点に関しては申し訳なしと勝手に謝らせていただこう。
 
で、受け取ったところまではよしとして問題は食べるほうだ。間食を求める僕の本能は頂いた土産の封を即座に切り、ブツを口へと誘った。半分パクリ、子気味良いさくっとした感触からドロっとした内蔵物が僕の口を浸透する。何かがおかしい、甘みがない。口の中に広がる不思議なテイスト、僕の頭を今まで食べてきた食べ物たちが走馬灯のように巡る。そしてこの味に似たものがヒットした。ホワイトシチューだ、ホワイトシチューに唐辛子を入れたような味がする。やはり中国の味覚は分からない…。
 
かつて旅行で台湾に訪れた時、パイナップルケーキや月餅など、たいへん美味しかった記憶がある。同じようなルーツの文化を持ちながら、中国はなぜああなってしまったのか。
 
「今まで食べたことない味ですね」出てくるのは率直な感想。不味かったわけではない。ただ、お菓子とはいえないものだった。そんなわけで僕はやっぱりチロルチョコのミルクで間食を仕切り直し、今日もガンバルのだ。チロルチョコは最強のおやつなんじゃ…