WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

今週のポートフォリオとアミノ酸に定評のある味の素

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今週は新顔が二つ登場する。日経がガタ落ちしてたのでちょうどいいかなと買ってみた。

 

1つはハイデイ日高。関東の王将といった立ち位置のお店かな、気軽に食べられる大衆向け中華チェーンといったところで、僕が関東に来たときに初めて「関東にもいい飯屋があるな」との感想を抱いた店でもある。関東の王将は高くて普段ユーズにはちょっと腰が引けるけど、日高屋は620円でW餃子定食頼めるんだよね。

 

購入理由としてはセミリタイア研究所(id:semiken)さんの記事を参照。健全経営状況と将来性の余地、付け加えるなら安く飲めるという点で不景気にもそこそこ強いのかなという思惑も交じっている。

semiken.hatenablog.com

せみけんさんの記事はデータを元に分析しているので本当に参考になります。

 

もう1つの銘柄は味の素。国内調味料で最大手であり、食料品だけでなくアミノバイタルなど運動のサポートやヘルスケア関連まで扱っている。

 

味の素は早くから海外進出を果たしていて、営業利益で見ると海外での利益が4割以上もある。日本の食品事情は人口減と共に減っていく運命にあるので、この海外比率は今後を考えていく上で頼もしい。

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28年度第三四半期時点でのセグメント別営業利益の割合

ただしそうは言っても食品系グローバル企業の壁は大きい、時価総額基準で見ると味の素の立ち位置は16位、上を見るとネスレを先頭にして欧米の企業がひしめき合っている。確かにこの記事を書いている今、僕の手元にはネスプレッソでいれたコーヒーとキットカットが手元にある。くっそー強すぎるぜ、海外食品大手!

 

そんな味の素が世界で戦う上で武器となるのがアミノ酸だ。僕は微生物系は門外漢だが、アミノ酸は体を構成する上で必須な成分でありその利用はうま味を利用した調味料だけにとどまらない。それは味の素の幅広い事業が物語っている。味の素はアミノ酸の大量生産技術では世界一を謳っていて、そのノウハウ・技術といったものは食品最大手のネスレすらもっていないものだ。世界一と言い切れる武器は世界で戦う上で心強い。

 

 財務などを見てみると、ここ数年ROEは7-8%で推移、営業利益率も6-8%で推移、自己資本比率は50%そこそこといったところで、どこもまずまず悪くない印象を受ける。業績はここ数年は大きな伸びこそないものの堅調であったが、今期は飛躍的に伸びている。AGF子会社化の影響がどのくらいあるのかは不明。また財務や業績について、本当は同業他社比較して相対評価をしたいところだけど、時間の都合で割愛。僕の投資は結構いい加減だ。

 

今の株価水準だとPERは22倍弱で、割安とは言えない水準だ。ただし、食品業界は流行り廃りが激しくなく、株主優待も実用性抜群なものが貰えることもあり業界全体の平均PERが高めである。そういうことを考えると20倍近い水準なら高過ぎることはないかなと。市場全体が今後、本格的な下げに転じたらもうちょっと買い増し予定。ちなみにNISAではなく特定口座に入っているのは、僕の操作ミスである。デフォルトが特定口座にチェック入っているから、付け替え忘れることがあるんだよね。。。

 

来週も決算発表が目白押しで5月も市場の動きは激しくなるかもしれない。