WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

今週のポートフォリオと代替地生産

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世界的に株価が回復していく中で、円高の影響もあり後れを取っていた日本勢の見直し買いが入った。原油価格の回復も影響しているみたいだ、原油増産の話はまだまだコジれそうだけど、ちょっとした期待感で上げたり下げたりするような相場は安心して見れたもんじゃない。僕はというと、欲しいと思ってたコマツ(6301)があっさり2000円を超えて肩を落としている。待ちすぎてしまったのかもしれない。日経平均のPERは約15倍、機械業界の平均PERは約13倍、コマツくんのPERが12.7倍ということを考えるとまだ割安な水準であるといえるけど、円高と新興国景気減速の影響を加味すると実際の数値は悪くなるんじゃないかと、個人的には考えている。

欲しい銘柄を買えなかったのは残念だが、今回の急伸は僕のポートフォリオにはプラスに働いた。特にオムロンくん先週から+10%くらい戻してくれている。直近の最安値が2750円くらいだったかと思うけど、良く戻ってきてくれたものだ。しかしまだ10%もマイナスがあるんだけどね。

 

話は変わって、14日に熊本で大地震が起きてから4日目になる。本震は16日の深夜(早朝?)に起きたものだと言うが、これ以上大きな地震が来ないこと、助けを待つ人に救助の手が十分にいきわたることを祈る。

 

こうした大きな自然災害は一般の人の生活に必要な衣食住やライフラインを奪うが、企業にとっても大きな爪痕を残す。今回の地震の影響圏内には製造業の工場が多くあり、トヨタやホンダ、ソニーに三菱電機、サントリーなどが被害にあっているようだ。

www3.nhk.or.jp

 

以前、東日本大震災のとき、僕の勤めていた会社の工場も大きな被害を受けた。もちろん製造ラインは完全にストップしたが、製造を止め続けることは多大な機会損失を生む。被災した工場の被害状況と復興に向けた活動を続けるとともに、国内の別拠点において代替地生産という形である程度の生産を継続することができた。これは予め災害への対策として代替生産が可能なように設備の冗長性があったことと、組立の主役が機械ではなく人であったことが大きいのかなと思っている。

 

今回被災した工場はどのくらいの期間で復旧が出来るだろうか。トヨタ、ホンダなどが手掛ける乗用車やバイクなどは組立といえど大型な設備が必要そうだ。ほかの拠点の設備は流用できるんだろうか。ソニーのイメージセンサーなどは要求精度と専門性の高さから他で生産をするには難しそうだ。三菱は?サントリーは?継続する余震の中でかつての生産能力を取り戻すために、どの程度の期間が必要になるだろうか。その期間が業績に与える影響は決して小さいものではないだろう。

 

ニュースにはサラッと書いてあったけど、この地震の中にありながら山パンの工場では点検が終わり次第、生産が開始できる状態にあるらしい。作っているものが違うというのもあるが、この大災害にあって継続して生産できる工場というのは素晴らしい。山パンは最高の職場なんじゃよ ...