WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

家事はつらいよ

嫁さんは出産間近、僕と一緒に住んでいるとイザというときすぐ駆けつけられる人がいないこともあり、車で30分程度の嫁実家に帰っている。僕は嫁さんを深く愛しているが、1人の時間を愛する自由人でもある。だから僕は肯定的に独り暮らしを楽しんでいるが、最近家事の負担がキツクなってきた。

 「これだから男は…」と言われるが待ってほしい。僕は大学から社会人まで通算10年もの1人暮らしをしてきた。部屋は常に人を呼んで恥ずかしくない程度に片づけられていたし、自炊もしばしばしてきた。これは結婚してからも続いた。朝晩の洗い物に水回りの掃除、僕の居室(WIC)の掃除、洗濯、たまに料理も披露した。ゴミ捨てだけしか家事をしないなんて前時代的な男ではない。残業も家事もハイブリッドにこなす社会人、それが僕だ。

 

そんな僕が家事に苦戦しているのは、嫁さんの仕事の質に関する要求レベルの高さだ。嫁は実家に帰る際に1つの書類を残していった。「家事指南書」そこに綴られていたのは衝撃の事実。僕の家事に関する不備の指摘…例をとると風呂掃除は角の洗い込みが不足しており、台所は週一でのキッチンハイターを要し、リビングの掃除はクイックルワイパーだけでなく掃除機もかけること、トイレ掃除するときはスリッパの裏側も拭くこと…妥協を許さぬ嫁さんの家事の極意がそこにはあった。その極意は僕の家事の信念「短時間で合理的に済ます」とは対角線上の存在。そういえば嫁さんは合理的にこなすということに嫌悪感を持っていたな。家事負担を軽減するために購入を提案したルンバ、食洗機、トースター。全部却下だった。おかげで僕は朝の食パンをガス台のグリルで焼いている。前日のサバのフレーバーがする。

 

しかし現代社会には柔軟性が求められている。男は妥協、なんでもやってみるもんさ。僕は自分の合理性を捨てて、細部に拘るO・MO・TE・NA・SHIスタイルの家事に切り替えた。必然的に伸びる家事時間。嫁さんが帰った後はスプラトゥーンのS+を目指すライフワークに精を出すつもりであったが、そんな時間は毛頭なさそうだ。それどころか睡眠時間を削らないと全然家事が終わらない。

 

もう無理だ、僕の独り暮らしは家事負担で破たんする。そう考えたその時、1つの光明が差した。「嫁が帰ってくる直前だけキッチリすればいいんじゃないか?」この発想に僕は救われた。今では室内に干されたパンツや靴下は畳まれることないままダイレクト着用するし、床掃除もワイパーをかけるだけ。これでいい、これがベスト。こうして確保した時間でスプラトゥーンをプレイし、僕の腕前はSからA+へと変化した、世の中は厳しい。

amiibo ガール(スプラトゥーンシリーズ)

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