WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

いつか終わるゲーム趣味

僕の人生においてゲームはかなりのウェートを占めてきた。僕は大学に入るまでを結構な田舎で過ごしてきた、かつては家からそう遠くない距離にあったという私鉄の線も利用者が減ったことで廃線、最寄駅までは山ひとつ越えなければならず、もちろん高校も近くにないので毎日が弱虫ペダル。そんな、消耗することしかないような田舎で娯楽となったのが家庭用ゲームだ。

 

今でも時折思い出す昔のゲーム。ファイナルファンタジー、ドラクエ、ポケモン、スパロボ…僕は一つのジャンルにのめりこむというより、色々なジャンルの有名どころを万遍なくプレイする、ミーハーで一般的なゲーマーだった。家に帰り、身の回りを整えて、夕食までゲーム。これがルーティン。ファミコンがスーファミになり、PSが出てGKになり、そしてPS2へ。世代が変わるごとに高まる興奮、アムロの搭乗機がガンダムからリガズィ、そしてνガンへの切り替わるのにも似た高揚感。夢中になれるものがあるのは幸せだというが、僕にとってゲームが夢中になる対象だった。

 

アルティメット ヒッツ ファイナルファンタジーVII インターナショナル

アルティメット ヒッツ ファイナルファンタジーVII インターナショナル

 

 

ファイナルファンタジーX

ファイナルファンタジーX

 

ドット絵RPGからプレイしている身としては、PSのFF7、PS2のFF10は本当に衝撃的だった。 

 

大学に入ってからも、ゲーム趣味は変わらなかった。インターネットやサークル、友人たちとの交流にバイト。やることの幅は高校時代よりも増えたが、自分でタイムマネジメントが出来るようになっていたので、ゲームの時間が減ることはなく、むしろ増えていた。このころからPCゲームにも手を出し始め、特にCiv4BtSは徹夜でプレイしていることすら忘れる程に、はまった。隣国のモンテズマに殴られ、遠い大陸にいるマンサに技術で圧され、どうすれば、どうすればと今の政治家たちよりも熱心に自国の発展について考えたものだ。また、軽くだけど格闘ゲームにも手を出した。1週回ったクソゲーとして名高いAC北斗の拳、発売当初から取り組んだブレイブルー。このころからネットをつないでゲームをすることが当たり前になり、その魅力にとりつかれていた時期でもある。モンハンのアドホック通信プレイも盛り上がった。大学から大学院時代は僕にとって、間違いなくゲーム最盛期だった。

 

シヴィライゼーション4 デラックスパック

シヴィライゼーション4 デラックスパック

 

 

最盛期とはピークである。ピークのあとは下がるのみ、バブル崩壊、栄枯盛衰。社会人となった僕には大学時代にくらべて可処分時間、自分でコントロールできる時間が激減する。これは仕方がないこと、お金を得るにはそれ相応のアウトプットを出さなければならい。また可処分時間も自分の市場価値を高めるためのお勉強や情報収集に割く割合が増えていった。ゲームは1日1時間、かつて高橋名人が作成した標語で、子供の頃の僕は「そんな少ない時間じゃ満足できないぜ」と思っていたが、社会人になった僕にとっては「せめてそのくらいはやりたい」という願望へと変わっていった。スマホゲーで空き時間にやるという選択肢もあるけど、パズドラ・モンスト・ラブライブと試してみたがなにか違う。僕にとってのゲームは、やはり趣味。時間をしっかり取って深く楽しむものであり、上記のゲームはそういった類のものではなかった。

 

ここからさらに結婚、そして嫁さんの妊娠というイベントを挟むことで、僕の可処分時間はさらに減る。忙しいということは幸福なことだろう。別に結婚に対してネガティブなことを言うつもりはない。今の生活に不満があるわけではない。やがて子供が生まれると、恐らく可処分時間と言えるものは0になるだろう。そうなると僕のゲーム趣味も終焉を迎えるのだろうか。そんなおセンチな気分になっていた土曜日の午後だが、嫁さんが子連れの友人とティータイムに行ってたりする間に96ガロンを担いだ僕ボーイはえいえんのガンガンボーイになれた。なんだかんだで、けっこうゲームやれそうじゃん。今後も嫁さんのティータイムは行われるだろうし、細々と僕の趣味は続くんだろうなー。昔のようにガンガンやれないのは残念だけど、決まった時間ないで集中して楽しむのも悪くないんじゃないかな。

 

PS)

今回のフェスはリッター有利のマップが多くて外からピュンピュンやられてしんどかった。タチウオやめて。。。