WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

オデッセイはスッキリ爽やかで気持ちのいい映画でした

嫁さんのリクエストで前々から気になっていたオデッセイ見てきた。火星で一人取り残されたマーク・ワトニー飛行士(マット・デイモン)、食糧・水・空気という必須要素が限られ、次の探査機が来る4年後までどう生き残り生還するのか…こんなの気にならない方が不思議だ。見終わってみると非常に爽やかな気分になったので感想を書いておこう。

爽やかポイント1 的確に問題解決

僕が一番気に入ったのが、あまり感情的になるシーンが多くなかったことだ。マーク飛行士も、救助を検討する地球のNASAの皆々様も現実的に考えられ、与えられた状況で可能な限りのベストを追い求め、目指すべき姿が見えたらそれに向けて行動するのだ。こうした姿は非常にプロフェッショナルであり、「ここでグダグダやる暇ないだろ」というツッコミをする暇を与えてくれないのでストレスがかからない。もちろん、感情を吐き出すシーンが無くはないが、登場する人物たちはみんな切り替えが早いので、ッ湿っぽいシーンが長続きすることはない。そうした問題解決に向けて前向きな姿を見ていると、「こういう人たちが集まれば、この無理ゲーミッションでもなんとかなりそうだな」と納得してしまう。僕の仕事もかくありたいもの。

爽やかポイント2 マークが前向き

ポイント1と内容がかぶるところもあるが、主人公マークの精神的なタフネスが非常に爽やかだ。火星に1人、初期は通信手段もなく、食糧その他も限られた中で、きちんとログを取りつつ皮肉やジョークを交えながら道を切り開いていく姿は悲壮感を感じさせない。人事を尽くし天命を待つという言葉があるが、彼は十字架すらも生きる糧として使用する…神に頼らずに人事を尽くしに尽くすのだ。TOKIOのDASH村を連想する人が多いというのもうなずけるほど、シリアスでありコメディも感じさせるサバイバルだ。

爽やかポイント3 みんないいヤツ

嫌味な人がいない。立場の違いから衝突することがあるものの、双方に対して自分以外の何かを大切にしている結果であり、いわゆる自己中・悪役といった人物がいない。みんながマーク飛行士を救いたい。作中ではNASA以外の大きな勢力の力を借りることになるのだが、彼らも秘密技術をたった一人の飛行士を救うために即断でNASAへの協力を申し出るなど、びっくりするくらいいいヤツだ。何か裏があるのでは…と勘ぐっていた自分が恥ずかしい。最終的には米国・中国・英国の国民がみんなマークの救出劇に注目、歓喜する姿が描かれる。現実の世界だと1人の生死にここまで注目することはないだろう。そんなありえない登場人物のいいヤツさ加減は最高に爽やかだ。

 

他にも火星や宇宙空間などの描写やGoProくんの活躍など、個人的に気になっているところはある。しかし映画は見終わった後の満足感が重要だ、そういう意味で上記3点を僕は特に気に入った。今後も映画見るならこういうスッキリした映画を見ていきたいなー。

 

全然関係ない話

あと全然関係ないけど今日はバレンタインデーだ。皆さんはチョコ、どうだったかな?僕は3つ(嫁、母、義母)だ。嫁さんからは手作りクッキー付き、尊い。そんなわけで嫁さんには感謝をこめての花をプレゼント、これは決して花屋のマーケティングに負けたわけではなく、爽やかな人間を目指してのことだ。今後も周りへの感謝を忘れずガンバルゾー。

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