WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

設計-思うこと

フレキシブル基板(FPC)の3Dモデルをどこまで作り込むべきか

フレキシブル基板(FPC)とは、柔軟性があり折り曲げることができる基板です。 リジッドな基板同士の中継役をしたり、狭いスペースを3次元的に効率よく使うために、よく利用されます。 このFPC、3Dモデルにするには複雑な代物なんですよね。完全に現物に合…

iPad miniと不純な動機で作られる製品

新しいiPad miniが発表されました。 外観はそのまま、中身を刷新してリーズナブルな価格で提供とのこと。3年半ぶりのアップデートに買い替えやすい価格ということで、歓迎する声は多いです。 japanese.engadget.com 僕はというと、この記事と写真を見ながら…

他人のCADデータの引き継ぎは、「履歴を無視して付け足していく」が正解である

開発中の人事異動、というのは珍しいことではありません。その際、残された人に、もしくは新しく来た人に、それまでの開発成果を引き継ぐ必要があります。 メカ屋の引き継ぎは、物と図面と課題リストさえあれば、重たい案件出ない限りなんとかなりますが、CA…

図面更新・検索に工数が吸われてつらいので、設計サイドが図面管理システムに求めるものを書き連ねる

部品の数だけ図面は有ります。 図面は、単に部品の合否を判断する文書であるだけでなく、後の設計の参考になったり、流用可否の判断材料になったりします。 なので、その図面を管理するシステムには色々と要求が湧いてくるわけですが、今のところ納得のいく…

あなたはジグ派?それともマニュアル派?

加工工具や部品を正しい位置に導くための補助工具をジグ(治具/jig)といいます。ジグの解釈は人や場所でレンジがありまして、僕はなんらかの目的を手助けをする道具を大抵ジグと呼んでいます。冒頭の写真にある、栗の外殻にヒビを入れるプラスチックの部品も…

寸抜けする図面寸法は振らなくてもいいのではないか

寸抜け、図面で寸法を入れ忘れることですね。検図で注意される項目No.1ではないでしょうか。 寸法を入れるなんて簡単じゃないか、と思われるかもしれません。ただ想像して頂きたいのですが、大物の樹脂部品ともなると1つの部品に100を超える寸法を入れる必要…

BtoC製品だからこそ部品流用が大切な理由

「なんで過去機種の部品を今の機種に入れてるんですか?」 若手から、こんな質問を受けました。 いまの部署は製品のライフサイクルが短く、次々にフルスクラッチ(完全新規)の製品を開発して出す、というのが常になっています。 そんな環境しか知らない身から…

極限まで攻めた小型化に価値はない

前職でタブレットやらノートPCやらの設計をやっていた頃、シーズン事に新機種の開発が行われており、その度に自社前機種、及び世に出ている競合他機種よりも小型に仕上げる事が至上とされていました。 1年に満たない期間で比強度の高い革新的な材料が出てく…

メカ設計は海外を飛び回れるグローバルな職業

急に人が減ってびっくりしたので。