WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

【書評】「僕らはそれに抵抗できない」時間泥棒は如何にして成るか…

手持ち無沙汰になると、なんとなくSNSを開く。 やりたいことがあるはずなのにダラダラとネットサーフィンをしてしまう。 多くの人は上記の経験があるんじゃないでしょうか?少なくとも、僕にはあります。 そんな現代人が陥る新たな依存症「行動嗜癖」につい…

【書評】WHO YOU ARE 過去の偉人に学ぶ文化の大切さと言行一致の難しさ

Who You Are(フーユーアー)君の真の言葉と行動こそが困難を生き抜くチームをつくる作者:ベン・ホロウィッツ発売日: 2020/04/17メディア: Kindle版 トップがいないところで、社員は何を元に意思決定をするのか? ルールのように明文化されていない、しかし…

GWに意識高く読んだ本の紹介

4冊の積み本を片付けました。色んな積み本があるなかで、頭を使い、何かを得られそうな本をセレクトして読みました。なかなか意識が高いです。 分野はそれぞれ違いますが、どれも読んでタメになりました。軽く、紹介していきます。 ネットワークはなぜつな…

「オタク経済圏創世記」日本のコンテンツビジネスは何故グローバルな成長を遂げ得たのか

「オタク経済圏創世記」なる本を読みました。 オタク経済圏創世記 GAFAの次は2.5次元コミュニティが世界の主役になる件作者:中山 淳雄発売日: 2019/11/14メディア: 単行本 マンガ・アニメ・ゲームに代表される『オタク』的コンテンツは、今や日本のみならず…

今年読んだ30冊のうち、良かった5冊の本 2019年版

あまり本を読まなかった2019年 昨年は50冊ほど読んでましたが、今年は4割減って30冊程度の読書量でした。原因は帰りの電車で寝落ちが多発したことです。歳ですかね、体力の低下を感じます。 読んだ本の種類にも、変化がありました。 自分の業界や仕事に関連…

「ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~」がコミュニケーションに必要な要素を教えてくれた

ヘテロゲニア リンギスティコ、という漫画を衝動買いしました。 人の世界と魔界がつながっている世界観のもと、人間の若者ハカバ君が魔界の言語やコミュニケーションの研究のため、魔界を旅するお話です。 ヘテロゲニア リンギスティコ 〜異種族言語学入門〜…

現場に寄り添わないカイゼンは成功しない

ゲーム理論の本を読みました。ゲーム理論を学ぶことの有用性に触れ、理論の基礎から応用、発展までを簡易な例と図解で分かりやすく解説している、良い入門書でした。 ビジュアル ゲーム理論posted with ヨメレバ渡辺 隆裕 日本経済新聞出版社 2019年04月17日…

【書評】三体が素晴らしすぎた!スケール感と現実感を併せ持った衝撃のSF小説

鉄は熱いうちに打たねばならない。 三体posted with ヨメレバ劉 慈欣/大森 望 早川書房 2019年07月04日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle 劉慈欣 氏の書いた三体は、中国発の特級のSF小説です! 「中国の小説ってどんなだろう?」「SFってあまり読まないジ…

「メイカーとスタートアップのための量産入門」製造業を志す人にもバッチリ刺さる、広い知見のノウハウ集

「メイカーとスタートアップのための量産入門」は、趣味としてのモノづくりを超えて製品としてのモノづくりを始めよう、って人に向けた本です。 メイカーとスタートアップのための量産入門posted with ヨメレバ小美濃 芳喜 オライリージャパン 2019年08月10…

【書評】業務効率化に役立った3冊の本

業務がうまく回ってない。 プロジェクトの人数が半減されて以降、どうも仕事量に対して捌くスピードが不足し、心身ともにキツイ日々が続いていました。 仕事の仕方を変えないとちょっとシンドイぞ、ってことで業務効率に関係しそうな本を10冊ほど読んでみて…

【書評】貧困とはどういうことか?「アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した」

衝撃的なタイトルに惹かれて購入した本著、著者が実際に英国の底辺と言われる仕事を経験し、その環境に身を置く人々から見聞したものが綴られています。 アマゾン倉庫のピッカー、訪問介護、コールセンター、ウーバーの運転手…社会を陰ながら支える労働の実…

【読書メモ】ホモ・デウスの情報量が多いので、流れをまとめてみる

ユヴァル・ノア・ハラリ先生の「ホモ・デウス」を読んでます。 前著の「サピエンス全史」が面白かったので買ったのですが、今作も広い知見と多くの物証から導き出される大胆な仮説に引き込まれます。 ただ、サピエンス全史より読みにくいです。 サピエンス全…

【書評】「アメリカ経済 成長の終焉」 GDPに表れない偉大なるイノベーション

アメリカの成長が終わるの?と驚いてタイトル買いしました。 GAFAに代表されるテック企業が端末からサービスまでのプラットフォームをほぼ独占し、移民により人口も支えられていて、アメリカは先進国でも最も隙が無い国に見えます。そんな国の成長が、何故終…

「1日ひとつだけ、強くなる。」はモチベーションが折れた時の処方箋

何かに失敗して打ちひしがれたとき。 同じことの繰り返しに飽きたとき。 もしくは、目標を達成して次を見失ったとき。 ポジティブ、ネガティブ、どちらの方向であれ、モチベーションが挫かれることがあるのは、僕だけではないですよね? そんな時、自分にと…

今年読んだ50冊のうち、最も良かった5冊の本 2018年版

今年の振り返りシリーズ第2弾は読書のお話です。 今年読んだ本、漫画や娯楽小説を除くと40冊くらいですかね。Audibleで10冊聴いてるので、合計で50冊ほど読みました。良かった本の感想はちょくちょくブログに書いていますが、紹介しきれてないものもあったん…

「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」僕らは農奴として生きるのか

最近、日本企業からの転職先として人気のGAFA(Google, Apple, facebook, amazon) いわずとしれたテクノロジー業界の雄であり、彼らの製品やサービスは我々の生活をより便利に豊かなものにしました。 その一方、多くの雇用を消滅させて集めた利益をより少数の…

何でもできる人が一番カッコいい、ハードウェアハッカーを読んでそう感じた話

ハードウェアハッカー、ようやく読了しました。 著者のアンドリュー・バニー・ファン氏の世界は恐ろしく広く、量産に関する話からエレクトロニクス・電子部品(チップ)に関する知識、中国の偽物に対する深い洞察、スタートアップやクラウドファンディングの体…

ハードウェアハッカー 第一部 量産という冒険、に感情を揺さぶられた

量産について思いの丈を書き殴らずにはいられない!なんてこった、なんてっこった! 全4部の、まだ1部しか読み切っていないにもかかわらず、感想を書きたい衝動に駆られてしまった。量産について綴られた第一部は、量産設計を生業とする僕を熱く焚きつけるも…

ロストテクノロジー「ファイストスの円盤」のロマンと教訓

「銃・病原菌・鉄」の下巻を読み始めました。その中で登場する「ファイストスの円盤」って遺物がロマンの塊すぎて、強烈に印象に残ったんですよ。 銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎posted with ヨメレバジャレド ダイアモンド 草思社 200…

「人を動かす」が大切なものを思い出させてくれた

職場が変わり、通勤時間と労働時間が伸びた。 子供に自我が芽生え、保育園に行くのを嫌がるようになった。 妻と顔を合わせるのは、平日朝のわずかな時間と休日だけになった。 休む時間もロクに無いまま仕事に家事・育児にと、慌ただしく過ぎていく時間の中で…

通勤時間を生産的に過ごす!Audible(オーディブル)で本を聴くススメ

最近、通勤時間にAudible(オーディブル)でオーディオブックを聴いています。オーディオブックっというと音声専用のメディアのように感じますが、なんてことは無く、市販の本を音読してくれるサービス・アプリです。(もちろん有料) 僕にとっての音声メディア…

【書評】「ミライのつくり方 2020-2045 僕がVRに賭けるわけ」でワクワクを思い出すんだ!

マッハ感想 VRが作るミライは、きっとワクワクするものだ! 子供には興味を邪魔しないようにしよう! オキュラスのエヴァンジェリストによるミライの青写真 本著は日本にVRを広めた第一人者、GOROmanさんが自身の過去と、VRが当たり前になるミライを予言した…

「銃・病原菌・鉄」ヨーロッパが世界を支配出来た理由と、支配されないために僕らがやるべきこと

最近、「銃・病原菌・鉄」という本を読んでいます。 5つの大陸で文明の進歩に差が出たのはなぜか、ヨーロッパが少人数でアメリカ大陸を制覇できたのはなぜか。そんな疑問に対し、事前知識なしで理解できるよう、細かくかみ砕いて書かれている本です。 文庫 …

【書評】ソフトウェアプロジェクト管理の名著「人月の神話」をメカ設計者が読んだら、使える知見に溢れていた

「働き方改革で残業は減らす、しかし開発日程は維持する。つまり、人を増やして乗り切るってことだ。」 マネージャからそう言われ、開発途中から何人もの人がつぎ込まれたプロジェクトがありました。工数不足で検討が進んでいないブロックに追加された人員が…

【書評】『「設計力」を支えるデザインレビューの実際』効果的なDRを目指して…

デザインレビュー(以下、DR)という言葉をご存知でしょうか。 担当者が行った設計に対して、大勢集まって検討の抜け漏れを議論する会議のことをDRといいます。 製品開発おいてDRはどの会社でもプロセスに組み込まれているかと思います、ただしその手法につい…

【書評】『ザ・ゴール 企業の究極の目的とは何か 』製造技術者には必読書と言えるかも

『ザ・ゴール 企業の究極の目的とは何か 』は赤字経営に苦しむ工場が業務改善していく様子を描いた小説であり、経営畑で良く取り上げられるビジネス書としての側面も持つ名著です。 嘘か誠か、著者が日本を脅威と感じており、業務改善プロセスが日本に伝わる…

【書評】『仕事の「生産性」はドイツ人に学べ』高い労働生産性はどこからくるのか?

日本人は仕事の効率が悪い、とは同じ日本人からも良く出てくる意見です。国内総生産(GDP)にしても、日本の名目GDPは世界3位の規模を誇っていますが、これが一人当たりのGDPとなると22位となります。有給も取らず長時間残業に耐えて仕事を頑張っている方は沢…

【書評】個別株投資の初心者に「決算書はここだけ読め!」

「決算書はここだけ読め!」の書評です。

【書評】「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ−これからの製造のトレンドとエコシステム

「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ−これからの製造のトレンドとエコシステム 、の書評です。おすすめ度高し!

【書評】「東芝解体 電機メーカーが消える日 」結局日本のメーカーの敗因って何なのさ

「東芝解体 電機メーカーが消える日 」の書評です。分析があまく文調はスキャンダラスです。読み物程度にとらえるべきでしょうね。