WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

帰省は子供の教育方針について考えるいい機会だった

年末は僕の実家、年始は嫁さんの実家に帰省しました。

時期が時期なので兄弟たちも帰省していて、久々に家族一同顔を合わせて情報交換して…という運びになったわけですが、ムスコが産まれて初めて他の子有り家庭と長い時間を過ごしまして、表題の件についていろいろ考えさせられた次第です。

焼いたお餅

お餅を焼きながらね。

厳しく躾ける義兄夫婦

僕の兄弟は未婚ですが嫁さんのお兄さん、僕にとって義兄さんの家族には幼稚園通いのお子さんがいます。その子へのしつけが、甘いもの禁止・デジタルゲーム禁止・食事中はTV消灯…などなど、僕から見ると大変に厳しいものでした。流石に子供が可哀想かなと感じましたが、家庭にはそれぞれの考え方・教育方針があるので、そのことについて口出しすることはしていません。

義兄さん夫婦はどちらもしっかりされた方で、礼儀正しくしっかりした子供に育てたいという思いがあったんでしょう。思惑通りにいけばマナーが身についていて自己管理ができる人間に成長するはずで、それは将来的に子供が自立して生きていくうえで強い武器になります。「今日よりも明日を」北斗の拳に出てくる種モミ爺さんみたいですね、人間ができています。軸がしっかり定まってますし夫婦ともども自律ができているので、これも1つの教育方針かと思います。

大人しくなるまで待っていられない

翻って僕の家庭はどうでしょうか。正直、教育方針といえるほどのものはまだありません。ムスコが泣けばあやし、離乳食をあげて、寝かしつけて、遊ばせて運動させて。それらの対応で精一杯だし、ムスコもまだ自我と呼べるものもなくコミュニケーションすらまともに取れない状況なので、まだそういうものを考える段階にないのかなぁ、と思ってました。

しかし数年後になるとそのあたりの問題が解消されるかというと、そういうわけでもないんですね。厳しくしつけている義兄さんの子供ですら結構ヤンチャで向こう見ずなところが多分にあり、正直まだまだモンスターでした。子供が分別つくまで…と問題を先送りにしてもしょうがないってことです。成長するに従い色々と考えることも増えていくとも聞きましたし、早いうちから子供に対してどういった振る舞いをするか、考えておいた方がいいのかなと考えさせられました。

子供は親の背中を見て育つ

そもそも教育方針通りに子供が育つのかって話もあるかもしれません。教育方針そのものの存在意義への疑問です。

子供は親の背中を見て育ちます。親の考えた通りそのままに育つことはありませんが、親の考えや振る舞いは良くも悪くも子供の考え方に大きな影響を与えます。僕についていえば、銀行員をしていた親の影響で「金利の仕組み」に興味を持ちそれが株式投資を考える根幹となった一方で、「転勤の多さ」「休日接待やノルマへの愚痴」といった点から金融業や営業職といったものを忌避するようになりました。この経験から言えるのは、愚痴というものは業界や職業にネガティブなイメージを持たせるものであり、そういった方向への可能性を刈り取ってしまうものだということです。この経験がなければ今頃ぼくは外資金融でバリバリ働いて札束で豪遊する人間になっていたかもしれません。自身の立ち居振る舞いに影響してくるので、やっぱりある程度の教育方針は決めておいた方が良さそうです。

ムスコには理屈付けて決断できる人間になってほしい

「で、結局のところ教育方針について考えた結果はどうなんだ?」

その答えは、小題の通りです。これは今の僕に欠けているところであり、その点では僕を超えて欲しいなという思いがあるのと、一般的な日本人に欠けている資質で希少性があるな、という思いから来ています。それ以外の能力については、できるだけ強制はせずに自分の考えやデータだけ与えるようにして、できるだけ可能性を制限しないようにしたいなぁ、とぼんやり考えています。

どうやってそういった自主性を鍛えていくのか、というところに関してはまだ考え中です。何かを尋ねられるようになったら「自分はどう思うか」と質問を質問で返していくスタイルを採用してみようかなーとか、答えよりも過程を大切にすることを伝えていけたらなーとか考えています。そううまくいくかは分からないですけどね。

きっかけを与えてくれたお礼

何はともあれ、この年末年始はムスコについていろいろと考えるいい機会になりました。そのきっかけを与えてくれた義兄夫婦には感謝です。そんなわけで彼らの厳しい躾けに一役買うために、お子さんから「おじさんもやろうよー」と誘われたアナログゲーム…カルタやダイヤモンドゲーム…でお子さんを圧倒しました。これが大人の怖さだ、社会の厳しさだ、どうだ!とドヤ顔したところで嫁さんから一言「大人げない」 そんな子供メンタリティな僕ですが、今後も子育て頑張りまっす。

 

実は初プレイでした。だから手加減できなかったんです。義兄さんも「理系は頭いい」と僕を煽ったので、お子さんを泣かせた責任は僕だけのものではないと思います。それはさておき、こういうアナログゲームもみんなでキャイキャイできていいものですね。