読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

地元を捨てた僕と地元に帰る友と実家問題

<まとめ>

・東京で働く高校時代の友人が地元企業への転職を計画しているらしい

・実家のことに目を背けず考えた結果だろうか、尊敬しかない

・今の僕は仕事や家庭に追われているフリで考えることを放棄しているが、いつかは現実を直視しなくてはいけない 

 高校同期Lineグループ、普段はどうしようもない話題とポプテピピックのスタンプが飛び交うそのトークに、唐突にサラリと「地元に転職面接受けにいく」というメッセージが投下された。投下元の彼は狂った街東京で早朝から深夜まで働く激務超人、そういえば前に飲んだ時に、いつかは岡山に戻ると言っていたが…僕や他の友人が思っていたよりも随分と早い「いつか」だ。こんど会って飲む時には詳しい話を聞かなくては。

 

彼の最終目標は地元岡山での起業だ、と聞いている。彼の職種はコンサルティング、身体とラップトップ、そしてコネクションがあれば独立してもやっていけそうだ、恐らく今回の転職先で人脈を築き名を売ってから独立していくのかと思う。それでも東京から岡山となると仕事を見つけるのハードルは上がるだろうし、独立するなら尚更だ。なぜ岡山にこだわるのか、地元愛なのか実家との関係なのかは分からないが、1つハッキリしてることがある。彼のリターンは両親にとっては間違いなく喜ばしいことだ。

 

30代になると働いてお金をもらうことに慣れ、恋愛に湧き遊びに遊ぶ時期も過ぎ、生活が落ち着いてくる。すると仕事以外の、プライベートで重く避けられない問題があることを認識するようになる…これは人によって子育てだったり結婚だったりするが、地元を離れ生活する人にとっては実家問題は共通のものだろう。この問題に対する解は3つ、①地元で暮らす②地元を離れ親を呼び寄せる③地元を離れたまま戻らない。僕は③を選んだ。親は慣れ親しんだ土地を離れたく無いとの事だし、僕は地元に帰る気はない。地元には今の職ほど僕と親和性が高く、お賃金を貰える仕事はほぼ無い。僕にとって岡山に戻る選択肢が無いのは仕方の無いことなんだ。仕事があるから。家族がいるから。

 

その一方で友人は違った。地元でコンサルを続けるには?賃金の水準を維持するためには?実家の問題を解決するためには?そのすべてについて妥協せず考えた結果として地元での独立という方法に辿り着き、それに向けて若い時分からスキルを磨き資金を稼ぎ、そしてまさに最終段階として地元でのビジネス基盤を築こうとしている。多くの人が何ともなく道を探しながら歩いているなかで、彼は自らの目標に向けてレールを作り高速で進んでいると言える。仕事もプライベートも含めた人生に対して、何とも真摯な態度だろうか。

 

僕の地元を捨てるという選択、これは実際のところ暫定的な選択かもしれない。今の所地元に帰る予定は無い。両親が健在なうちはそう言い続けるだろう。しかし、あんまり考えたく無い事ではあるが、両親にもしもがあったなら。僕は地元を完全に捨て去れるだろうか。今まで僕は自分のスキルが許す範囲で好きなように生きてきて、プライベートの大きな問題に面と向かって対処はしてこなかった。地元を捨てる、一部の都市に人口流入が集中するこの時代にとって珍しくも何ともない問題だけど、当事者にとっては何よりも重く、そして後悔しないよう考えなければいけないものだ。