8月になりました、いつものポートフォリオ記事です。
詳細移る前に、この一ヶ月の動きを一言でまとめます。
「特に売買無し」
保有銘柄の顔ぶれは変わってません。相場には大きな動きが無く、今の価格帯はさして安い状況でもなく、政治は不安定さが増してリスクも上がっている…と、今の状況を認識しています。
個人的に気になっているのが、日経の妙な強さです。円はしっかりと高くなっているのですが、日経が動く様子がありません。一昔前の日経の虚弱さを知っているので、はてどうしたものかと不思議に思っています。
そういう、良く分からないときは動かなくてもいいかなと思います。機会損失に繋がるとの考えもあるかもしれませんが、投資はマイナスになることこそ怖いし精神衛生に悪いので、個人でやる分には臆病でいいんじゃないかと思います。
全然関係ないですが、お台場ではユニコーンが着々と建造されてました。
ポートフォリオ状況
JTと味の素がイマイチです。JTは1.5%、味の素は5%強も下がっています。
食品セクター全体が低調なのかというと、必ずしもそうとは言えません。
下記は四季報オンラインから引っ張ってきた、業種別の株価指数推移の一覧です。食品は前月比だとほぼほぼ動き無しの状況なんですよね。
(引用元:マーケット | 33業種別株価指数騰落率一覧 | 会社四季報オンライン)
じゃあなんでJTと味の素は下がってるんだというと、単純にどちらも決算がイマイチだったんですよね。
JTは国内の利益が急落中
JTの中間決算、業績予想自体は上方修正だったんですよね。ただしアナリストの予想値までは到達しませんでした。業績に対するプラス要因として、為替レートの見直しと医薬品のロイヤリティ収入の増加があったのですが、それ以上に国内のたばこ事業が奮いません。
下記はセグメント別に利益です。
(引用元:IR情報 | JTウェブサイト)
海外がまだ頑張ってるじゃないか、と言いたくなるセグメント別利益ですが、海外も決して順調とは言えない状況です。
下記は海外タバコの販売数量です。ざっくり言うとS&W EUはフランス・スペイン・イタリアあたり、N&C EUは英国やドイツあたり、CISはロシア周辺、RotWは発展途上国を表します。
RotW以外は雲行き怪しいんですよね。今は世界的に喫煙が叩かれて厳しくなっていますし、先進国は人口が増えてないので、人口増による需要増も見込めなくなっています。今後も人口は増えず、健康志向の高まりによるタバコバッシングは加速していく事でしょう。
そんな中でJTに希望があるとすればプルームテックですね。うまい事立ち回って、しっかり普及させて欲しいものです。
味の素のヘルスケアは大丈夫?
味の素は前期比で増収増益ではあるんですが、業績予想からすると進捗はイマイチで、だから過敏に売られているのかと思います。
セグメント別に見ていくとヘルスケアがよろしく無いです。売上としては3億の減収ですが、事業利益は26億もの減益です。ヘルスケアの分野には知見がないので何が起きているか分からないのですが、誰か分かる人がいれば解説いただきたいところです。
食品系は相変わらず強くていいですね。食は日常に張り付いていて、一度ユーザーになると簡単にいなくなるものではありません。味の素は規模でこそ海外の食品会社には見劣りしますが、うまみ・アミノ酸についての深い知見やノウハウがあり、それを製品に反映してうまく差別化をはかれています。そんな強みがきちんと生きているうちは、ある程度株式がブレても安心して持っていられます。
今年は「そろそろ崩れるのでは」と毎月思いつつも、結局崩れずに8月まで来てしまいました。何か起きるかもしれないし、そうでないかもしれない。そればかりは誰にも分かりません。
上がり一辺倒の相場が怖くてキャッシュポジションを潤沢にしていますので、何かあった時は冷静にいい銘柄を拾っていけたらなと思っています。大抵、そういう事を思っている間にはコトが起こらないものなんですけどね。
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