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WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

新卒から7年、労働観の変化

新年度です。近いうちに新人が配属されてきます。同僚との世間話も、今年の新人はどんな感じなのかなー、という内容が増えて、フレッシュな空気を感じます。

そして同時に、自分も結構長く社会人やったなー、という実感が湧いています。リーマンショック後に冷え込んだ景気、その環境の中で内定を貰い、働き続けて7年が経ちました。昔の自分思い返してみると、仕事に対する考え方、視点は大きく変わったことに気が付きます。その中でも特に変化が大きいなと思うものを4つ、挙げていきます。

日本企業は保守的で冒険しない

僕が入社当時抱いていた思いの中でも特に強かったのが、この思いです。当時の僕は、日本企業は保守的で安定志向だから冒険ができず、尖った商品が出ないものと考えていました。

実際に働いてきて、2つの誤解があったことに気がつきました。1つは「保守的ではなく合理的に考えている」、そしてもう1つは「尖った商品を出している」ということです。

前者について、会社で企画を興すには、収支の目処がついていることが大前提です。

新しい市場、ニッチな市場は規模が小さいです。企業の構造は、自社が前提としている市場規模に合わせて最適化されているため、小さな市場向けに支出を削ることは容易ではありません。市場が小さい時から小さく儲け、共に大きくなっていくようなビジネスは、日本にある多くの企業にとって向いていないというのが合理的に言えるでしょう。将来の黒字化を謳い、ひたすら赤字を貫くような経営は、ジェフ・ベゾスくらいしか出来ないんじゃないでしょうか。

後者について。日本企業は尖った企画や商品を世に送り出しています。それらは一瞬だけ話題になり、実売が伸びず、やがて打ち切られて忘れていきます。それらの企画たちは前述の「小さな市場」の不利を跳ね除けるだけの材料もってGoされたもので、決して奇を衒っただけではありません。何らか新しい価値を内包しているのです。尖っていて、新しい価値を持っている。それだけで企画がヒットするなら、セガは今もゲーム機を作っていることでしょう。

技術がある人=仕事ができる人

僕はエンジニアなので、仕事が出来る人とは技術的に精通して、問題解決能力の高い人とイコールに見ていました。今では、この視点は視野が狭かったかなと感じています。

開発を行う上では、コストや時間、政治といった、技術以外の問題が頻出します。これらは一人で解決できるものではなく、関係部署や他の会社を巻き込んで、最終的な落とし所を模索していくものです。働く年数が増えていくにつれ、このあたりがうまい人こそ仕事が出来る人だと、認識するようになりました。技術以外にも幅広いスキルを持っており、なおかつ行動力がある人が、そうですね。

会社の飲み会はデメリットばかり

新人の頃は会社の飲み会は苦手でした。位が上の人と飲むのが辛く、酒を飲む時くらい仲が良い連中だけで行きたいと思っていました。

今では180度認識が変わり、会社の酒の席はメリットが多く、出来るだけ顔を出した方が得だと思うようになりました。「周りに顔を売る・親しくなる」というの仕事を円滑にこなす上でアドバンテージになるのです。

会社員は行った仕事で評価されます。では、その仕事はどこから来るかと言うと、会社では上から降ってきます。この時に顔を知られている方が仕事を振られやすいんですよね。仕事量が増えればスキルも上がりますし、評価も上がります。周囲と親しくしておけば、何かあった時に助けの手を借りやすくもなります。その相手が上位者であればあるほど頼もしいのは、言うまでもありません。

おっさんになりたくない

昔の僕は、おっさんと言うと、くたびれて覇気がなく、ネガティブなイメージを持っていました。気がつけば僕も、眠気とともに出社し疲労感とともに帰宅する、おっさんです。

そんな今思うのが、より上のおっさんへの尊敬です。特に子供を持ち、家庭を養っている人です。

歳をとると仕事のレベルが上がっていき、体力も気力も消費します。家に帰っても家庭のケアも必要です。自然と、自分の回復に使う時間も減っていきます。僕もちょうどそんな境遇になってきており、そのシンドさに打ちひしがれることがあります。これを何年も続けてこられる、これは凄いことです。疲れてしまうのも、やむなしかな。

新社会人への教訓とするなら

書き起こして思うのが、角が取れたということです。これまでの自分の労働環境からすると、削られた・へし折られたと言った方が正しいかも知れません。

いま研修を受けているであろう、新人の方々もいずれ配属されて業務に携わっていくことでしょう。業務を経て現実を知ると、考え方もコロコロ変わっていくものかなーと思います。「初心を忘れず」という人もいますが、人間は変化するものなので、無理に頑固でいなくともいいと思います。柔軟に、適当にやっていけばいいです。