WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

また、いいところで抜けてしまう

来月、異動することが決まりました。

今のプロジェクトはまだまだ量産に入る前で、行く末を見ることなく離れてしまうことになります……。

こういった途中離脱は今回が初めてではありません。前職でもそうでした。ある程度、開発フェイズが過ぎて問題がなくなっていくと、次に回されるんですよね。

試作は開発、量産は事務

試作では設計物の評価、及びその改良が主な業務です。量産では、試作で行った評価の結果まとめや、各法律・社内ルールを遵守証明といった、書類仕事が主な業務になっていきます。量産にあたって問題が残っている時はその対処に当たりますが、タイムリミットが迫っている中では技術的に解決すると言うより、ネゴでコンセンサスをとる方向に持っていく事になります。

何を言いたいかと言うと、量産のお仕事って試作より面白くないです。

時間がある試作期間はストレスフリー

試作をしている時期は時間に余裕があります。量産にはそれがありません。だから量産が近いとあらゆる行動に対してプレッシャーが増え、ストレスが溜まるんですよね。

開発スケジュールというものがある以上、試作にもそれぞれのイベントに対しての〆切はあります。だけど、「最悪、次のフェーズでいいか」という余裕があります。

美味しい所だけ体験しているのでは

以上の話を総括すると、試作だけやって量産前に抜けることは「美味しいどこ取り」だと言えます。そんな訳で、後任の方にはなんだか申し訳ない気分でいっぱいです。まぁ、決まったものはしょうがないということで…せめて事務作業が捗るように、資料はまとめておこうと思う今日この頃です。

お尻拭きが一番キツイ

ちなみに、量産よりも美味しくないフェーズが量産後対応です。

何も起きなければ退屈でストレスが溜まり、何か起きたら即時解決のために労働密度が上がりストレスが溜まります。特に後者の方が嫌なのは、説明するまでもないでしょう。(そして往々にして、量産後には問題が起こるものです)

過去に量産後対応で飛ぶことになり、謝罪祭りをした事は得難い経験ではありました。が、もうお腹いっぱいです。