WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

全力で走れるのは40歳まで。それまでにどこに全力を使うか

義父と義兄と僕の3人で誕生日会が開かれた。嫁さんも義母もいない男たちの論理で動く空間……ようこそ男の世界へ。女三人よれば姦しいとは言うが男が三人寄るとどうなるのか。なんのことは無い、仕事の話だね。

 

僕の転職の話や管理職になった義兄の話、義父の含蓄に富んだエピソードなどなかなか濃厚でヴィンテージな時間を過ごしたが、その中でも僕の胸にチクリと残っているのが義兄のお話だ。

 

「人が全力で走れるのは40歳までだ。」義兄がくり返しそのようなことを言い、そしてそれまでにチャレンジングな事をしたい、いやするぞ、と言っていた。40という歳を超えると体力が一気に衰え、気力や知力についていけなくなるそうだ。今の僕にはあまり実感は湧かない話ではあるが、自分の20のころと30の頃を比べると眠くなりやすいだとか酒に弱くなったとか、確かに一段衰えたような実感はある。それに、僕の周りでも、独立や冒険は40まで……という声は多い。そういったことを考えても、やっぱり40歳というのは節目ではあるんだろう。

 

全力を出せる時にそのリソースをどう割り振るか、僕はあまり考えてこなかった。今はムスコも生まれて間もないこともあり、仕事を差っ引いて余ったリソースは育児や家事に使ってはいるものの、このままで良いのかな……?という思いがあることも確かだ。

 

人生の幸せは地位やお金で決まる訳では無い。それはまぁ、そうなんだろう。幸せは結局相対的なものなので上を見れば限りがなく、自分である程度「ここでいいか」という落とし所をつけない限り、永遠のマウンティング合戦でその身を、人生を消耗して送ることになるだろう。

 

 

そう思う一方で「まだ俺はいける」「全部を出し切っていない」と思ってしまう自分もいるわけで。やっぱり成るかどうかは別として全力で何かを(というか仕事を)取り組むということをしてみたい欲求も確かに存在する。悲しいかな、僕には少なからず負けず嫌いの面が存在する。

 

今後の自分のキャリアをどう考えるのか?難しい問題だ。マネージメント系は僕の目指すべき姿ではないが、それ以外に…特に技術系にはどんな道があるのか。独立?ベンチャー?30を超えて未だ僕には道が見えない。うーん、と悩む寒さ厳しい今日このごろ。40までは何マイル?