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WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

トランプ大統領は低所得層の大いなるガス抜き

時事

トランプ大統領が爆誕した。予備選挙の賑やかし枠と(少なくとも僕は)見ていたが、大衆を煽り、勢いのままに大統領候補の座を勝ち取り、泥沼の争いの果てに世界一の大国で天辺までとってしまった。正直いって予想してなかった。日経がもしトラ(もしトランプ氏が大統領になったら)などと特集を組んでいても、サラッと舐める程度で、本気でその可能性を考慮していなかった。

今回の投票結果の根っこにあるのは、やっぱり低所得者の不満なんだろう。ダイバーシティを謳い人種性別問わず優秀な人材が集まるアメリカでは、その集まった人材がイノベーションを起こし国とともに裕福になっていく一方で、ネイティブな一般層は相対的に、あるいは絶対的にその地位を下げられ続けていたのだろう。その不満が人の形を取りトランプ大統領となったのだろう。

外の人材は必ずしも米国から金を奪うものではなく、新しく興った会社や現地に工場を持つトヨタとかの外資は多くの雇用を生み出したりしてるはずなんだが…これは合理性ではなく感情の問題なんだろう。報われない原因を自分に求めるのは誰にとっても酷だ。外敵の存在が自分たちを不遇な境遇に追い込んでいる!俺たちの国で好き勝手やってる奴がいなければ、俺たちはもっと輝けるんだ!そんな低所得層の思いはついに爆発した。やったぜ!

低所得層がトランプ大統領によって救われるのか?僕はどちらかと言うと、さらに悪い境遇になるんだろうなと思ってる。自由に制限をかけることで経済は収縮するだろうし、富裕層の優遇で格差は広がるだろう。トリクルダウン?日本ではダメだったね。

そんなわけで今回の件は低所得層を救うものではなく単なるガス抜きにほかならないと思うけど、それはそれで大切なことだとおもう。その理由は2つだ。1つめは低所得層が「俺たちは不満だ」とのメッセージを発せられたこと。2つめは爆発して壊れた後には再生が来るだろうと思われることだ。

1つめについて。格差が広がり能力その他のステータスによって金による格付けが行われるこのご時世でも、1票は1票だ。これは民主主義の希望である。過去の社会制度と違い、処遇での差別が大きかろうと人間としての権利は未だ担保されている。だからこそ為政者は彼ら低所得層の存在を無視することは出来ない。

2つめについて、日本でもちょっと前にポピュリズムが流行って民主党という党が政権をとった。今回と似たようなものだ。国民の期待を煽るだけ煽って政権についた彼らは悪化を辿る国内事情に大した対策を打たず傍観し続け、ついに政権の座から転落してグダグダになっている。政権に返り咲いた自民党は安倍首相の強力なリーダーシップの元に色々な動きを見せ、最近は厳しくなってきたものの日本を立て直した。今の民進党の支持率を見るに、国民も少し冷静な見方ができるようになったと思う。アメリカでも同じようなことが起こるのではと期待している。ただ懸念としては、トランプ大統領ば民主党と違って行動力に溢れているだろうことかな。

 

何にせよこれから騒がしくなるし、きな臭いことも増えてくるだろう。僕の保有株の行方と勤め先の今後が不安ではあるが、遠い国に住む僕が出来ることは日々鍛錬すること、そして毎日を楽しんで過ごすことだ。あんまり将来を気にしすぎても大きな流れは自分でどうにかすることは出来ないし、何事にも対応できる臨機応変さを失わないことだけ気をつけて、それとなく過ごしていくとするかな。