WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

踏ん張れよ

激流に身を任せ同化する。かつて僕がプレイし、それ以上にウォッチしていた世紀末スポーツアクションにおいて有名になったこのセリフはこの世界の真理だ。激流にあえて立ち向かったところで打ち砕かれるだけだ。何の得にもならない。僕も典型的な日本人なので激流には同化するし長いものには巻かれる、風に吹かれっぱなしの草だ。

 

しかし本当にそれでいいのだろうか。満員電車の中でふと思う。皆がみな同化していった結果、激流はさらに激しさを増し、誰にも止められぬ災害となりいつか返ってくるのではないか。それで犠牲になるのは僕かもしれないし、他の誰かかもしれない。

 

いや、違うな。人をダシにしてはいけない。本当はただ意思なく流されるのがイヤなんだ。僕も男だ、トキには立ち向かいたいこともあるさ。やられっぱなしはイヤだ。踏ん張れ、意地を見せろ。

 

そんなわけで満員電車のブレーキ・加速時に身を任せ倒れ込んでくる肉塊に対し直立不動の構えで挑んだが、ナギ倒されてしまった。チクショウ。僕は無力だ。バルクが足りない。ただこれだけは言わせて欲しい。満員電車で詰まっているからと言って自分の足で立つことを諦めてはいけない、踏ん張れよ。

 

(ハート様のような体格の男に背後から心霊台を突かれ、激痛に耐えながら帰宅する道の途中にて)