WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

今週のポートフォリオと日経ビジネスの自動運転特集を見て

<まとめ>

・特に取引は無し

・JT(2914),味の素(2802)がイマイチ

・サンマルク(3395),オムロン(6645)が微回復

・自動運転の一番乗りにどれほど価値があるだろうか

 

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今週の雑感

今週は特に思う所はない。JTが少し大きめに落ちてその分をオムロンの上昇が埋めてで、全体としてはあんまり変わらないのかなぁといった印象だ。ということでポートフォリオについては書く事無いかなー。金曜はダウが盛り上がってたみたいなので月曜日がどうなるかはコワイけれど、アメリカの利上げは対ドルでの円安を呼び輸入系銘柄からすると追い風になるので、どう転ぶかは分からない。安定資産が向かうかもしれないから、JTは来週も厳しいかな。

日経ビジネスの自動運転特集を見て

日経ビジネスで自動運転に関する特集をしていた。技術で先行するドイツ勢、最先端技術という点では遅れをとるものの大衆車に対する強みで逆転を狙う日本勢、そしてコア特許をたくさん保有するアメリカ勢が競っているという構図らしい。日本は長らく大衆車で強みを発揮してきたけれど、自動運転という新技術が切り開いていく次世代になってもその地位は維持していけるものなのか、自動車産業は日本が世界でトップ争いが出来る産業であるだけに、日本人たる僕としては気になるところだ。

 

自動運転が一般化していくと車の購入において重視されるスペックとして自動運転時の安定性が新しく追加されていくのかなと思う。この安全性を担保は技術的な事を幾千と述べても一般層に響くものではなく、統計に裏付けられた数字かブランド力あたりになるのかねぇ。自動運転技術を取り入れた車をいち早く市場に投入する事はブランドを高める点では有効かもしれないけれど、新技術を取り入れたピーキーなものはすぐに一般層に浸透するものではなく、最初は技術オタク的な人やお金があまって暇してる層になるのかなーと思う。そこから少しずつ一般に浸透していくんだろうけど、その頃には自動運転一番乗りのところ以外からも実用的な自動運転車が出るようになり、そこで先行車と同等以上の安全性が統計的に認められるようになれば、先行車のブランド価値に打ち勝ち、自動運転のマーケットでも生き残っていけるんじゃないかなーと思う。ちょうど、AndroidのシェアがiPhoneを抜いたようにね。

 

そんなわけで日本は技術的にも遅れている事もあって自動運転の一番乗りを目指すんじゃなくて、先行車のキャッチアップからの安全性向上とコスト削減の合わせ技で後から追いかける戦略もありなんじゃないかと思う。元々日本の車も欧米を真似るところから始まったというし、人件費の高さから日本のコスト競争力は弱いと思われているけれど、品質を落とさずに地味なカイゼンでコストを削っていくのは日本のお家芸で、新興国の人件費が上がるにつれてコスト競争力は取り戻せるだろう。