WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

ベンダーからぞんざいな扱いを受けている気がする

先日、帰り道にて前職の先輩に出くわした。僕は完全に円満退社だったので和やかな雰囲気のもと近況報告を行ったのだが、その中で現職より前職の方が勝っている点はあるのかという話になった。正直なところ労働時間や給料などの待遇から専門教育などの点まで今の会社の方が確実に勝っていて、せいぜい通勤が近いくらいしかすぐに思いつく利点は無かった。それすらも就業時間の関係で逆転するんだけど。。。

 
しかしながら本日仕事をしていてひとつ、前職の勝っている点を思いついた。現在の会社に移ってからというもの僕は度々ある事柄に不満を持っていた。関連ベンダーの対応力、そこに関しては明らかに前の会社の方が優れていた。というより今の会社の扱われ方が雑といった方が正しいかもしれない。
 
設計は製造とのキャッチボールを行うことでモノを作り上げていく職業だと僕は思う。まだ関連ベンダーの製造力を把握してない僕は設計の途中で製造可否をベンダーの営業さんに問い合わせることはあるし、見積り出したり、サンプルを依頼することもある。しかしなかなか返答が返ってこない。希望回答日はメールにて記載してある、だけどその日になっても1報すら頂けない事は多いし、電話で煽らないと行動に移ってくれないことも多々ある。設計の僕が言うのもなんだけど、そういう態度は営業としてダメなんじゃないかなと思うんだよね。期日までに回答できなかったとしても回答予定日を教えてくれればいいんだ、僕もそれらについて上の人に煽られるので連絡をシカトされると辛いんだ。そういえば担当営業が妙に若手ばかりなのも気になる。もしかして舐められてるんだろうか…
 
なんでそんな対応をされるのかと考えてみたところ、思い当たるフシがあった。ウチの仕事がベンダーにとってビジネス的なウマミが薄いのだろう。以前の会社に比べて開発する製品のサイズは小さくなっていて、それゆえに材料費や型代は桁が変わる程度に安くなっている。利幅があまり取れないのだろう、だからこそあまり工数を割いてもらえないのかもしれない。この理屈で行くと、最終製品がでかい上に数も出るクルマなど乗り物系の会社は神のごとく扱われているかもしれない。そういえばクルマ関係の設計に移った人は満面の笑みでクルマはイイぞと言ってたなぁ。
 
そんなわけで対ベンダーでの苦労は増えたわけだけど、その副産物として僕自身の知識は増えていったように思う。自発的にいろいろ調べ物をする事は増えたのだ、時に足を使い時にネットをさまようその過程で学ぶものは多い。そう考えると対応のいいベンダーに頼りすぎるのも考えものかもしれない。成長に感謝!対応の悪い営業に感謝!だけど見積もりはきちんとくれよな。