僕にとってユニクロは下着・肌着を買う店だった。最後にユニクロで服を買ったのはいつだったか、正直思い出せない。しかし購入したものは思い出せる。ジョジョTだ、キラークイーンがプリントされたものだった。JOJI A GOGOを買う程度にはジョジョが好きな僕は期待を胸にユニクロでTシャツを購入し、土管シルエットに絞殺するかのように詰まっている首元、そしてすぐにダルンダルンになった生地の貧弱さに絶望した。それ以降、ユニクロはパンツと靴下、そしてヒートテック・シルキードライなどの肌着を買うためだけの店になった。
- 作者: 荒木飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/02
- メディア: 大型本
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ユニクロディスはここまでにしておこう。服を買う目的でユニクロを訪ねた僕は、その進化に驚いた。ハーフチノパンはそれなりにすっきりしたシルエットで色の感じも悪くない。奇抜なものを揃えているイメージだったカラーバリエーションも落ち着いた、合わせやすい色に絞られている。Tシャツも土管みたいだったシルエットは改善されており、絞め殺しにきているかのような首元の狭さもゆとりが出来ていた。それでいて安い、値上げを経てなおコストパフォーマンスは抜群じゃないか。Tシャツとチノパンを買いながら僕はファーストリテイリングに精神的ににドゲザをした。今までバカにしててすみませんでした、と。
ユニクロの今の品質は地道な改善を積み上げた結果だろう。ヒートテックのような熱狂やカシミヤのマフラーのような派手さ、ダウンのような定番感の影で、全ての商品に対して品質アップに取り組んできたことが伺いしれた。いやー凄いね、ユニクロ。今後ともヨロシクと思う一方で、ユニクロに染まったら本格的にパパさんだなぁと、やっぱりどこかで避けたい気持ちもある今日このごろ。