WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

大学から寄付のお願いがきた

大学院を修了してどれくらい経っただろう。ポストに母校から封筒が来ていた。

 
研究室からは何年かおきに同窓会の連絡を頂いていたが、大学本体から連絡を頂いたのは修了後はじめてのことだった。なんだろうと封を開けてみると寄付のお願いという文字が目に飛び込んできた。

 

僕が通っていたのは国立大学。私立大学は寄付のお願いがよく来ると聞いていたが、国からお金が出てる国立大学でも寄付をお願いするもんなんだね。これもやはり東大に多大な予算が振り分けられているからに違いない…おのれ東大…。
 
しかしこれを受けて僕はどうするかだな。数千円くらいなら飲み会1回我慢だなと言って出すんだけど、諭吉さんの出動が必要なレベルでの要求額である。払えないわけではないけど一般社員たる僕の財布にはセッカッコーをカウンターで貰うレベルのダメージがある。テーレッテー ユキチ ルーズ パーフェクト(財布は空に)
 
だけど僕が大学にお世話になったのは事実だ。僕はあんまり器用な方じゃなかったけれど大学の講義や研究室での諸活動を通じて就職に困らず首も切られないレベルの人材になることができたし、学会で研究成果を発表して奨励賞を貰うなど得難い経験をさせていただいた。いい友人にも恵まれたし、大学生活は僕の人生において最も価値観を広げることが出来た期間だといっても過言ではない。そのくらいお世話になったわけで、感謝の念はある。できることなら寄付くらいやってやりたい。
 
教育、そして研究にはお金が必要だ。特に僕が出た工学系の研究科は実験設備やサンプルなどに多大なお金がかかる。お金は実験の試行回数や精度に影響し、それらはは多ければ多いほど、高ければ高いほど偉大な成果に近づくものだ。僕や先輩後輩が引き継ぎ、発展させ、そしてまた託してきたものを世界に役立ててほしい、そんな思いはある。それに僕は学校にはもっとお金をつぎ込むべきだと普段から考えている人間だ。自分の言葉が僕の財布を攻め立てる。
 
偉大なる成果には多大な資金が必要だ。大切なことなので二度言う。そして偉大なる成果は大学の名誉向上につながる。それは巡り巡って僕のプラスになるかもしれない。情けは人のためならず。そんな打算的なことも考えつつ、母校への寄付を前向きにかんがえていきたい。*1

*1:寄付するとは言っていない