今週の雑感
ゴールデンウィークが明けて溜まりに溜まった仕事が僕に襲い掛かる。日増しに高まる疲労を背負い、ブチャラティよろしくゾンビみたいな状態になりながらなんとか週末を迎える…そんな一週間だった。そんな状況で決算もポツポツと出始めているところだけど、数字だけパパッと拾っているような状況だ。まぁ会社員なんてそんなものだし、だからこそ一度買ったら多少の放置が許されるような銘柄を選んでいるつもりだ。そんなわけで僕の投資先は東証一部でそれなりの大型株ばかりになってるわけだけど…
今週はサンマルクが決算発表を受けて迫真の上げを見せてくれた。それ以外の銘柄は日別で追うとそれなりの動きがあったけど、先週比で見るとほぼ変わりなしといったところ。オムロンとハイデイ日高が週末に大きく下げたのが残念。味の素も決算発表までは上がってたけど、今期予想が売上・営業利益据え置きの純利益が2割近い減益予想ということでネガティブに捉えられたのか上げ分を帳消しにする下げが到来。増配と自社株買いのIRも出てたけど、今期の厳しさが引っかかる人の方が多かったというのが下げ方から見て取れる。
そう考えるとサンマルクの今期予想は頑張りを感じさせるものだった。増益増収見込み…消費の冷え込みが予想される中、その影響が顕著に出やすい外食産業において攻めを感じさせるものだ。前期業績は下方修正してて、営業利益のノビも1.6%とマイナス成長まで危ういラインだったから、この予想が達成できるかは僕自身は結構疑問視な予想だけど…
サンマルク
一旦売り払って昨年買い戻したので見た目の保有歴は短そうに見えるサンマルクだけど、分割前までは年単位で長く保有していた銘柄、サンマルク。僕がサンマルクに投資している理由としては下記のものがあげられる。
- 地元(岡山)企業
- 安定した経営
- 株主優待
地元企業
僕は岡山出身だ。生まれた家が転勤族だったため4年程度しか岡山で過ごしてないけれど、それでも岡山は僕の生まれの土地だし実家もある県だ。過ごした年月の短さから岡山にはほとんど愛着を持っていないけれど、離れていると何かしら気にかけたくなる…故郷とはそういうものではないだろえか。
そんなわけで岡山の企業に投資しようとしたわけだけど、岡山の有力企業はあまり多くない。ざっと思いつくところは下記の通りだけど、それぞれ購入まで至れない理由がある。
- ベネッセコーポレーション → 不祥事その他で破壊済
- 中国銀行 → 地銀はこれから波乱含みやろなぁ…
- トマト銀行 → 地銀はこれから波乱含みやろなぁ…
- 両備ホールディングス → 非上場
- 天満屋 → 東証2部/岡山周辺のみの展開で店の様子が分からない
そんなわけで残ったのがサンマルクというわけだ。
サンマルクが手がけるサンマルクカフェや、鎌倉パスタ、バケットなどは関東にもあるのでお店の様子を見ることが出来るし、僕自身ここら辺のレストラン・カフェは割と好きな部類に入るので時折お世話になっている。
規模だけでいうと上に挙げた企業には劣っているが、全国に展開していて壊れずに商売しているという点で、僕はサンマルクを応援していきたい。
プロ経営者は評判悪いけど、ベネッセに関しては社長になったタイミングが悪かった
安定した経営
そんなサンマルク、経営は爆発力は無いものの堅実に商売しているな、という印象を受ける。下記はドトールとの売上(線グラフ)・営業利益(棒グラフ)比較。ドトールを比較相手に選んだのは「有力カフェ+レストラン」という組み合わせがバッチリ当てはまる競合会社だからだ。本当はスタバも入れたかったけど、もう上場してないんだよね
売上も利益もドトールの方が大きいわけだけど、売上に倍近く差がある割に営業利益にはそれほどの差が出ていない。つまるところ営業利益率で勝っている。また、ドトールは営業利益で見ると急速にV字回復している最中であるけれど、それは裏を返せば崩れるときは崩れるということ。サンマルクも綺麗に上昇していってるわけではないけれど、大きく崩れることなく、傾向的には着実に業績を上げていっているように見える。
ROEがうまく表示できなかったのでROICを使ってみる。上記はROIC(線グラフ)と棚卸資産(棒グラフ)の比較。年を追うごとに規模が大きくなりROICは下がっているものの、ドトールの倍近い値を保ち続けている。これはROEにしても同じで、前期実績でサンマルクのROEは10%を超えている。なかなかやるじゃないか。
そして棚卸資産が冗談じゃないかと思うくらい低い。会計上の違いがあるんだろうか、サンマルクはダントツに棚卸資産が少ない。僕が製造業なものでイメージで話して申し訳ないが、在庫は保有することで保管・管理の費用がかかるうえに減損の可能性を秘めている。少ないに越したことはない。そういう意味で、この2社の棚卸資産に本当にこれだけ差があるなら、サンマルクの在庫コントロールは大変に優れたものなんじゃないかと思う。
最後に自己資本比率(線グラフ)とPBR(棒グラフ)。PBRはドトールの方が低いけど、サンマルクも大分落ち着いた値になってきたんじゃないかな。そして両社とも自己資本比率が異様に高い。放置への安心感が漂う。
株主優待
これはオマケ的な要素だが、あって嬉しい特典であるのは間違いないのでご紹介をば。サンマルクの優待は傘下レストラン・カフェが10%~20%割引で利用できる優待カードだ。利用回数に上限はなく、期限内はいつでも提示するだけでOK。一度述べたが、僕はここのカフェ・レストランを利用することがある。なのでその割引の特典ということで重宝している。とはいえ、お得感はあるけど金額的に見てみるとそれ程お得な訳では無い。ただ、ここの優待はカードであり、よくある券形式の優待より保有している特別感を感じられる。こんなことで満足感を得ているのは僕だけかもしれないが。
頑張れサンマルク
色々述べたけど、やっぱり保有しているからには今後も応援していきたい。今期の増収増益は難しいが、ベネッセがクラッシュしてしまった今、岡山にて全国に(いい意味での)存在感を示せる会社はサンマルクしかいない。今後も末永く保有できる銘柄であることを祈る。
(引用元:サンマルク公式HP)
今期売上は半期で+6.2%、通期で+5.9%、あっ…(白目)