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WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

体は松屋で出来ている

日記

最近いそがしく、帰りが遅い。家に僕の帰りを待つ嫁さんと子供は未だ実家にいる。襲い来る孤独感、疲労感、空腹感。しかし、そんなネガティブ一辺倒の僕を、優しく受け入れてくれる場所がある。松屋だ。

 

僕と松屋との出会いは大学時代まで遡る。大学にて初めて都市と言える土地に移った僕は、大小有名無名の有象無象の外食店が立ち並ぶその土地に恐怖を覚えた。
 
「どこで注文をすれば…」「席には勝手に座るのか、それとも案内されるのか…」「食べ終わった後はそのままでいいのか…」信号すらないのんのんびよりな少年時代を過ごした僕にはすべてが恐怖だった。
 
しかしその有象無象の中に奴はいた。ガラス張りでオープンな佇まい、大きくも小さくもなく、来るものは拒まずを体現したようなお店。中を見ると皆が食券で注文している…学食と一緒だ。空腹に背中を押されて、ついに僕はその店に足を踏み込んだ。
 
券売機の列を並ぶ僕に注文のターンが回ってきた。俺のターン、500円をリリースして…何を頼めばいいんだ?焦る僕、背後に控えるは成長する行列。どうする?どうする?考える僕、そして前の客がビビン丼を頼んでいたことを思い出す。僕は日本人、前例に倣えと遺伝子レベルで刻み込まれている民族だ。僕は遺伝子に従った。その結果はどうだったか?最高だった。
 
その日から僕は松屋のファンになった。試験勉強に疲れたとき、飲み会の〆のとき、バイト帰りの時、徹夜実験明けのとき…いつだって松屋は僕のそばにあった。家を移るお金がなかったのも一因だけど。
 
社会人。関東に来て僕のお気に入りの店はリセットされた。ここに天一はなく、小汚く小さい王将もなく、みなでよく言ってた飲み屋も、気軽に入れる定食屋もなかった。ただ松屋だけがそこにあった。残業明けの帰り道、休日で歩くのが面倒なとき、いつもと変わらぬ味で僕を迎えてくれた。ビビン丼。今週の日経ビジネスに「大手チェーンの飯は変わり映えなくて飽きる」という文言があったが、王道というのは変わらずとも人を惹きつけるものだ。どこにいってもあの味が、店構えがある。これは僕から見ると長所である。
 
結婚して子供が出来た今でも松屋は僕を暖かく迎え入れてくれる。お腹と心を満たしてくれる。もうすぐ最寄り駅だ、松屋が僕を待ってくれている。
 
よく考えると今日は週末か。うーん、1杯くらいは飲みたい気分だな。よーしッやっぱり今日は日高屋にしよう!
 
僕の、体の半分は松屋で出来ている。もう半分は日高屋。