WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

アパレル3月月次~僕の監視銘柄だけ~

温かくなってきてファッションの幅も広がる時期になってきた。さてさて、僕の監視銘柄の月次はどんなものだろうか。

先月のはこちら

temcee.hatenablog.com

 

 

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どこも微増といったところか。個人的に目立って見えるのがアダストリアの既存店売上。アパレルは全社売上はもちろん、既存店の売上が結構重視される。というのも、売上自体は店の数を増やせばいいわけで、きちんと継続して利益が出せているのかという観点で見ると既存店の方が分かりやすいんだよね。アダストリアは既存店が頑張っていて、これは不採算な店舗を粛々と閉めていっている成果なんだろうね。まー悪いことではないんだけど、これだけを見てアダストリアを手放しに誉めてはいけないかなという今日この頃。理由は後述。

 

ユニクロは、うーん客数が凄い落ちてるね。最近は結構ユニクロも高く感じるからねー、単価が上がって売上自体は落ち着いてるからいいんだろうけど。僕はユニクロというと肌着と下着くらいしか買わないので、この辺のお値段は低水準をキープしてほしいなぁ…

 

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売上をグラフにしてみた。ユニクロの1月はズバ抜けてるけど、これは一月になって急に寒くなり、単価が高いコートとかが売れたからだろうね。どこも前年比よりはプラスを維持している。今は資源とか運搬コストも安くなってるので利益的にはもっと良い値になるかもしれない。

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既存店もポン。やはりアダストリアが高い。アダストリアはM&Aを盛んにやってて大量に店舗を持ってるはずだから、その整理の最中で既存店売上が前年比で改善するのは当然なのかなという気もする。僕はあんまりM&Aに良い思いを抱いていない。特にアダストリアのは。M&Aを行うからには何か自社にないものを持っているところと合併し、そこから新しいビジネスに発展させていかなければいけない。アダストリアの合併は国内の競合ブランドとの合併に終始しているイメージで、自社にない販路を開拓とか、そういったシナジー的なものが見て取れない。

 

確かにアダストリアは多ブランド展開で拡大してきている会社で、自社のブランドポートフォリオを強化する意味でのM&Aってのは分からなくもないけど、それは買収ではなく創造で成し遂げてほしかった。ファッション系の会社なんだから自分たちでブランドを作り、それを成長させる。それが会社のあるべき姿じゃないのかな。僕が株を初めて、一番最初に購入した銘柄、アダストリア(旧名:ポイント)。僕はハレもレイジブルーも好きだった。ローリーズも女子大生には人気だった。今のアダストリアにそういったブランドを、再び作り出す力があるだろうか。

 

ま、それはさておき。日経平均も落ちてきて、円高も進んできた。ここ数年上がり調子だったが今年は米国以外の景気が怪しく見えていて国際情勢もより不安定さを増してきている。しばらくは景気も低調になるのかな、という気がしている。そんなわけでデフレ銘柄を見たりしてるんだけど、ファーストリテイリングはやはり高いね。PERで見てもそうだけど、そもそも最低単元が300万くらいで中々買いにくい。未単元株で買うという手もあるけど、うーん。ま、焦ることは無い。個人投資は釣りのようなもの、納得できる値段でなければ待つなり対象を変えるなりすればいい。