WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

リクルータで目をキラキラさせながら学生を勧誘してたころのお話

二月になるとリクルータとして活動していた時期を思い出す。20代の頃の僕は会社に全幅の信頼をおいており、優秀な学生を招き入れて会社の将来を他社が羨むものにしようと躍起になっていた。断じて特別手当や、母校へ行くついでに旅行するためではない。僕は純粋だ。

世間一般ではサラリーマンは満員電車で死んだ魚の目をしているように思われているが、それはサラリーマンの本来の姿ではない。サラリーマンは働いている時にこそ輝くのだ。僕自身、残業しても尽きることの無い多くの仕事を与えられ、感謝とレッドブルで目をギラギラさせながら働いたものだ。残業代モリモリで最高や!

そんなサラリーマン事情を、僕はリクルータとして学生達に大いに語った。自分の設計が形になる喜び。世間で自分が関わった装置を目にする誇らしさ。たくさんもらえるお金。(半分は残業代だが)休日でも連絡を取り合うほど濃密でアットホームな職場…については伏せた。学生が聞くのはポジティブな話ばかり。だって聞いてもいないのにネガティブな話する人の所なんて、誰も行きたくないんだから。

メディアや、ブログなどで仕事をしている人は、さぞキラキラしているように見えるだろう。その仕事は楽しそうに見える、しかし彼らもまた、仕事だからキラキラしているのだ。ネガティブなところに人は集まらない、お金も落ちない。人を呼ぶ必要がある彼らは、キラキラしている事を強いられてるんだ。

これから就活シーズンが始まる。元リクルータの僕が、就活学生にアドバイスするとしたら、会社のネガティブな部分を聞き出しておくことだ。自分が100時間もの残業に耐えられるのか、時場所を構わず襲ってくるLINEに耐えられるのか、それに見合った収入が得られるのか…きちんと把握しておかないと後悔するだろう。

ま、結局は部署・上司次第だから入ってみないとわからないんだけどね。