WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

「面倒なことはChatGPTにやらせよう」を読んだ感想と実践例

毎日、無数の時間が繰り返しのタスクに消耗されています。調査によると、私たちは仕事の約30%を、もっと効率的に処理できる単純作業に費やしていると言われています。(と、ChatGPTが言っていました) 『面倒なことはChatGPTにやらせよう』は、ChatGPTを利用し…

生命に関する本を読んでいます

年を経るごとに病気との距離が縮まってきていたり、親類の出産回りで大事があったりで身体や生命というものへの興味が日増しに強くなっています。そんなわけで、生命科学関係の本を読むことが増えました。 僕自身は純機械系のレールをひた走っており、生物方…

【2023年】読んで良かった本

今年も終わりが見えてきたので、読んで印象深かった本を語っていきます。 今年の読書量まとめ 風と共に去りぬ Die with Zero と 限りある時間の使い方 教養としてのコーヒー プロジェクト・ヘイル・メアリー まとめ 今年の読書量まとめ 読んだ本は今年から読…

【書評】ゼロからトースターを作ってみた結果

ゼロからトースターを作るって、どのレベルから? 背表紙を見てそんな思いに駆られ、手に取ってみると表紙には無残なドロドロした何かが鎮座しているではないか。表紙だけで完全にオチがついている。表紙の名状しがたい物こそゼロから作ってみた結果なのだろ…

英語力と教養を求めてラダー本に辿り着く

子が公文に通っている間に図書館をぶらつくのが習慣になってます。 1年以上通っているとめぼしい本は読み終えてしまい、人気の本は予約待ちで手に入らず、どうしたものかと彷徨っていると「英語多読」の文字が目に入ってきました。 最近は自分の英語力に厳し…

二月の勝者を読んで中学受験への覚悟を知る

「がんばれ受験生」と書かれたポスターが僕の目に入る程に目立つようになった2月のはじめのこと。そうか2月は受験シーズンだったな。 そんな折にマンガワンアプリで無料公開されたのが、中学受験を塾講師の立場から描いた「二月の勝者」です。 僕自身は中…

「キングダム」と「項羽と劉邦」を読んでリーダー像を考える

リーダーとはどういう存在かを考えるのがマイブームです。 最近キングダムを読んでいます。いま合唱軍編の後半で、秦滅亡の危機を前にのちの始皇帝である政が蕞(さい)の住民にハッパをかけ、最強の敵たる李牧を相手に決死の防衛戦を行っているところです。 …

【書評】ELON MUSK 未来を創る男

何かと話題に事欠かない御仁、イーロン・マスク氏。TeslaやSpaceX、そしていま現在進行形で盛り上がっているTwitterを経営しているのは知っているものの、来歴を良く知らなかったんですよね。 なのでマスク氏の半生が書かれている本を読みました。 イーロン…

【書評】「弱者の戦略」にいまの自分を重ねて

弱者の戦略を読んだ。自然界で一見弱いとされる生物や植物が、どのような理由でいまを生き延びているかを紹介している本だ。 弱者の戦略(新潮選書)作者:稲垣 栄洋新潮社Amazon この本が目に留まったのは僕が2つの意味で弱者の立場に属しているからだ。1…

【書評】炎上現場に見る『欠乏の行動経済学~いつも「時間がない」あなたに~』

時間がない。スケジュールは相変わらず押していて、検討は進んでいない最悪の状態だ。いまこのときの時間を稼ぐために後半のスケジュールを詰める相談をしなくては...。 めずらしくもない日常的な炎上風景。消耗していく現場。その真っ只中に読んだのが『行…

「SHOE DOG」読めばきっと惹き込まれる、ナイキ創業者の自叙伝

今まで読んだ企業本の中でも異色、それでいて惹き込まれる。 SHOE DOG(シュードッグ)―靴にすべてを。作者:フィル・ナイト東洋経済新報社Amazon 本著はナイキ創業者のフィル・ナイト氏がナイキ創業前から上場後までを振り返った、いわゆる企業本であ…

夏目漱石の「道草」と、片付かない日常

夏目漱石の「こころ」は思い出の本だ。 出会いは教科書で、全体の一部分だけを切り抜いたものにも関わらず、登場人物の繊細な機微、こころの複雑さ、美しさに僕はすっかり魅了された。この本との出会いが無くば、僕は本を読まない大人になっていたかもしれな…

最近、図書館が熱い

新しい本を追い求めるのもいいけれど、世の中にはまだ読んだことのない名著が積まれている。 図書館は良いぞ ちょっと前から図書館でよく本を借りています。ムスコと一緒にお散歩した時に寄ったのをきっかけに、絵本を借りたりちょっと前の話題の本を借りて…

【書評】「2030 半導体の地政学」半導体は産業のコメ、からのアップデート

半導体は産業のコメ、と習ったのは小学生のころだったか。当時は何とも思っていなかったものの20年以上の時を経て半導体は今でも、いや以前にも増して重要な物質となっている。かつてスマホ業界を席巻したHuaweiは半導体の製造を縛られて衰退し、ファウンド…

【書評】現場で役立つ幾何公差の測定評価テクニック

製造業の海外シフトにより製図の世界もグローバル化しつつあります。JIS規格も、2016年に制定されたJIS B 0420に見られるように幾何特性を考慮した製図へのシフトを促す流れが押し寄せています。 ただ幾何公差の製図お作法を知るだけでは意味がなくて、どう…

【書評】公益資本主義~日本株の未来を占う必読書

岸田政権が看板として掲げる「新しい資本主義」。その元ネタと言われているのが本著 公益資本主義です。著者の原丈人氏は岸田首相のアドバイザー的立ち回りをしており、日本株の不振もあって最近は一部界隈で良く名前を目にしますね。 「公益」資本主義 (文…

2021年読んだ本で印象に残っているものを語る

今年は読み切った書籍数は12冊前後、内容をおぼろげでも覚えているものはその半数と読書に対する姿勢がガッタガタでした。自分にとって読書は精神を消費して読むもので、今年は精神を削られるイベントが多かったのが主因かなと思ってます。このあたりは別で…

読める!読めるぞ!「英語の読み方」でニュース英文の読み方を知る

仕事で英語を使う人は、勉強も兼ねて日常も英語に染めてみようと試みることがあるのではないでしょうか。少なくとも僕はあります。一定周期ごとに英語本を読んだり英語圏のニュースを読みに行ったりとか、大人の中二病みたいなものだと思っています。 ただ悲…

「灼熱カバディ」の凡人へのスポットライトが嬉しい

※ネタバレ有りです。 最近「灼熱カバディ」のコミックを集め始めました。 灼熱カバディ(1) (裏少年サンデーコミックス)作者:武蔵野創小学館Amazon もともとマンガワンで見ていてストーリーは把握しているものの、読み返したくなる話が多いんですよね。 特…

「実力も運のうち 能力主義は正義か?」おごりと屈辱、失われた労働の尊厳

Brexitやトランプ政権の発足あたりから社会の分断が多く語られるようになりました。グローバル化が進んだ結果、例えばアメリカでは上位1%が国民所得の20.2%を手にする一方で下位半分が12.5%しか得ていません。こうした極端な貧富の差から下位層がエリート層…

購入から8年かけて「レ・ミゼラブル」を読み終えました

長らく「レ・ミゼラブル」を積読にしていました。 若かりし頃に購入して読み、「結構読んだなー、どのくらい進んだかな?」とKindleの読書進捗を見ると2%しか進んでおらず心が折れてました。 それから手を付けないまま8年が過ぎていたんですが、積読になって…

「コンテナ物語 世界を変えたのは箱の発明だった」で物流の持つ影響力の大きさを知る

あんな箱に世界を変えるインパクトがあったのかな? それがこの本を目にしたときの第一印象でした。輸送品をただ箱にまとめて運ぶだけなんて、誰でも思いつきそうなものだけど。 コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版作者:マルク・レ…

趣味モデリングのお供!「Fusion 360マスターズガイド ベーシック編」でFusion 360の基礎を学ぶ

Fusion 360マスターズガイド ベーシック編をポチポチ手を動かしながら完走しました。 Fusion 360 マスターズガイド ベーシック編 改訂第2版作者:小原 照記,藤村 祐爾発売日: 2019/12/21メディア: 単行本 僕は2017年頃からFusion360を使っているのですが、使…

「人気ブロガーからあげ先生のとにかく楽しいAI自作教室」でAIの実用性を体感してみよう

ラズパイ記事など、テック系記事で日頃からお世話になっているからあげ (id:karaage)さんが書籍を執筆されました。 その名も「人気ブロガーからあげ先生のとにかく楽しいAI自作教室」! 書籍名のインパクトもさることながら、装丁も方もすごいです。もう派手…

今年読んだ27冊+漫画を雑に振り返る 2020年版

本を積み始めた2020年 今年は反射的に本を買ったものの読みきれず積んでしまう、が習慣化した年でした。 読書に対する集中力が減ったおかげで読書スピード減。そのため読み進めている本を終える前に、他に興味ある本に移ってしまいを繰り返していました。そ…

小林化工の「普通は起こらない」ミスはどこでも普通に起きている

イトラコナゾール錠に睡眠薬が混入されていた件で、なぜなぜ分析した記事を拝見しました。 www.sankei.com 事故に至るまでに4つのミスが重なっており、「普通ではない」「ずさんだ」といった反応が多く見られました。 確かに小林化工の製造工程・品質管理は…

ファンタジーもディストピアも、中国SF短編集「折りたたみ北京」

折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)発売日: 2018/02/28メディア: Kindle版 三体をきっかけに中国SFというジャンルに興味が芽生えたので、買ってみました。 本著は7人の中国SF作家が書いた13の短編を集めたものです。中国S…

ドラえもんの絵本を買ったら4歳の息子が漫画を描き始めた

藤子・F・不二雄ミュージアムで響くものがあったのかムスコが猛烈にドラえもんのファンになりました。 毎週のアニメだけではその熱を満たすことはできず近所の本屋でドラえもんの絵本を探したのですが、ドラえもんの本って幼児というより子供、小学生に向い…

Kindle蔵書一覧をWord Cloudで可視化して、自分の嗜好を客観視してみる

からあげ (id:karaage) さんがKindleの蔵書一覧をデータ分析していて面白かったので、自分も試してみることにしました。 karaage.hatenadiary.jp データをグラフ化して諸々の項目を観察するのは色々と発見がありそうだと思う一方、自分の嗜好を、どんなタイ…

「ワークマンはなぜ2倍売れたのか」キーワードはデータと善意

ワークマンの経営がすごいぞと聞いて興味を持ったので、ワークマン本こと「ワークマンはなぜ2倍売れたのか」を読みました。 ワークマンは 商品を変えずに売り方を変えただけで なぜ2倍売れたのか作者:酒井大輔発売日: 2020/06/25メディア: Kindle版 ワークマ…